久我山会からのお知らせ

千勝三喜男先生(母校元校長)が『西行 いのちなりけり』を上梓
西行 いのちなりけり/近津三志
 

母校の第7代校長であった千勝三喜男先生が、この度「近津三志(ちかつ・さんし)」のペンネームで小説『西行 いのちなりけり』を上梓された。

千勝先生はこれまでにエッセイ集『行方も知らず』(桜楓社・平成4年)、歌集『血縁』(短歌研究社・平成14年)、編著書『現代短歌分類集成−20世紀“うた”の万華鏡−』(おうふう・平成18年)、歌集『山毛欅の泉』(ロアン新舎・平成20年)を上梓されてきたが、今回は先生にとって初の小説の出版で、四六版582ページの大作です。

先生はこの大作をものされた現在のご自分の心境を「西行の一生(ひとよ)を追いて書きつぎし筆おきたればうれしさびしも」と歌に詠まれている。

この『西行 いのちなりけり』の内容については、出版元であるMOKU出版のホームページより転載させていただきご紹介します。ご一読をお薦めします。



≪2月10日発行『西行 いのちなりけり』の読みドコロ≫
2月10日発売予定の『西行 いのちなりけり』は、歌人である八十八翁・近津三志さん畢生の大作です。
西行といえば、『願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月の頃(山家集)』という句や百人一首でご存知の方が多いと思います。
23歳にして栄達の道も妻子も捨て、世俗と決別して出家し、人生の多くを漂泊の旅に費やし、桜と月を愛で「ありのまま」に生きた歌詠み人・西行。
『新古今和歌集』に入撰数第1位となる94首もの歌を取り上げられた西行の自由で奔放な心象の表現は、後世の歌人にも大きな影響を与えるばかりではなく、千年の時空を超えて、私たち現代人の心にも響いてきます。
そんな人間・西行73年間の人生を、わが国の大転換期を動かした中心人物である平清盛、藤原秀衡、源頼朝、崇徳天皇、後白河天皇、藤原璋子、待賢門院堀河らという多岐にわたる人物たちとの交流や機微までをつぶさに描いた、「西行の一代記」となっています。
オビ文でエッセイストの嵐山光三郎さんからご推薦いただいたとおり、まさに「西行の実像にせまる渾身の力作!」なのです。
西行ファンはもちろんのこと、桜と月を愛でる心をもつすべての日本人におすすめしたい一冊です。
(編集部Y・Y)

西行 いのちなりけり
近津三志(ちかつ・さんし)
MOKU出版
定価3,000円+税
四六版・上製・582ページ
ISBN 978-4-900683-99-3

(報告:副会長・宮阪)
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